小児科医がおすすめするコリックの対応

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こどものよくある症状とその原因やケア
コリックって何??

コリック(colic)は、生後2〜3週間から4〜6か月頃までの健康な赤ちゃんに見られる原因不明の過剰な泣きを指します。

この泣きは1日のうち特定の時間帯(主に夕方や夜)に集中的に起こります。

  • 1日3時間以上の激しい泣きが週3日以上、3週間以上続く
  • 他に健康上の問題がない
  • 泣く際に赤ちゃんが膝を引き寄せたり、顔が赤くなったり、体を反らせたりしてどこか痛いのではないかというような、火のついたような強い泣き方をする
そらまめママ
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医学的には「乳幼児疝痛(せんつう)」と呼ばれることもありますが、実際に腸に問題があるとは限りません。日本では「黄昏泣き」とも呼ばれますね。

わたしも第一子の時に経験しました。

どこか痛いの?何か悪いことでも起きた??と必死に原因を探しましたが、何もなく、これがコリックか・・・と納得しました。

コリックの疫学

  • 発症率:乳児の10〜30%が経験すると言われています。
  • 性差:男女差はほとんどない。
  • 発症時期:生後2〜3週間頃に始まり、生後3〜4か月までに自然に収まることが多い。

コリックの原因(仮説)

そらまめママ
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コリックの正確な原因は不明ですが、以下の要因が関連している可能性があると言われていますね。

  1. 消化器系の未熟さ:腸内ガスや蠕動(ぜんどう)運動の過剰反応。
  2. 神経系の未熟さ:外部刺激への過敏性。
  3. 母乳やミルクの成分:特定の食品(乳製品やカフェイン)の影響。
  4. 心理的要因:赤ちゃんの気質や家庭環境の影響。
そらまめママ
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あくまでも仮説です。同じように育てても第二子はありませんでした。

「コリックかも?」と思ったら、まず確認すべきポイント

そらまめママ
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赤ちゃんが頻繁に泣いていて「コリックかもしれない」と感じたときは、次のポイントを確認して、他の原因や緊急性のある問題を見逃さないようにしましょう。


1. 赤ちゃんの健康状態

  • 発熱はないか:赤ちゃんの体温を測り、37.5℃以上が続く場合は感染症などの可能性も。
  • おむつの状態:おしっこの量が減っていたり、便の色や回数が異常な場合、消化器系のトラブルも否定できません。
  • 嘔吐や吐き戻し:頻回で大量の嘔吐がある場合、胃腸の異常(胃軸捻転や腸閉塞など)の可能性も。
  • おむつかぶれがないか陰部が腫れたりしていないか
  • 髪の毛や糸くずなどが指に巻きついて痛むなどはないか

2. 泣くタイミングは?

  • 授乳後かどうか:泣くタイミングが授乳後に集中する場合、胃の不快感やゲップ不足が関与していることがあります。
  • おむつが濡れているか:赤ちゃんが快適でない場合も泣く原因に、その場合はおむつを交換。
  • 眠たそうなサインがあるか:赤ちゃんが疲れすぎて眠れない状態かもしれません。

3. 環境のチェック

  • 室温と湿度:暑すぎたり寒すぎたりしていませんか?適温(24℃前後)と湿度(40〜60%)を保ちましょう。
  • 服装:着せすぎや、逆に寒すぎる服装になっていないか確認。
  • 刺激が強すぎないか:テレビの音や照明が明るすぎるなど、赤ちゃんが過剰な刺激を受けている場合も泣く原因になります。
そらまめママ
そらまめママ

このような事を全身くまなく確認し、それでも泣くのであればコリックの可能性が高いですね。健康上問題がないのが特徴です。

コリックへの対応方法

コリックは自然に治ることがほとんどですが、赤ちゃんの快適さを保ち、親のストレスを軽減することが大切です。

1. 赤ちゃんを安心させる方法
  • おくるみで包む(身体をしっかり包むことで安心感を与える)
  • ホワイトノイズ(掃除機や換気扇の音)を利用する
  • 優しく抱っこしてリズミカルに一定の速さでゆらす
  • 授乳やおしゃぶりで吸う動作を促す
2. 消化器症状を和らげる方法
  • 背中を優しくトントンしてゲップを促す
  • 腹部マッサージ:時計回りに優しくお腹をさする、お腹を温める
  • ガス抜き体操:赤ちゃんの膝を曲げてお腹に軽く押し付ける
3. 授乳や食事を見直す
  • 母乳の場合、母親の食事から乳製品やカフェインを控える
4. 周囲のサポートを受ける
  • 家族や友人に助けを求め、親の心の負担を軽減する
  • 小児科医に相談し、他の疾患の可能性を除外してもらう
そらまめママ
そらまめママ

赤ちゃんの身の回りの安全を確保し、少しの間離れてみるのもよいでしょう。

少しお茶を飲んでリラックス。長く続くことですので、肩の力を抜きましょう。

コリックの注意点:医療機関を受診すべき場合

以下の症状がある場合は、他の疾患の可能性があるため、病院受診をお願いします
  • 発熱、嘔吐、下痢、体重減少、飲めない、尿が出ない
  • 泣き方が突然変化した場合(甲高い声や途切れ途切れの泣き声など)
  • 泣き止まない時間が急激に延びた
  • 赤ちゃんの表情がぼんやりしていたり、反応が鈍い
そらまめママ
そらまめママ

親が「これはいつもの泣きではない」と感じたときは、直感を信じて医師に相談してください。早期の確認が安心につながります!

早く泣き止んでほしい!と思うと気付かないうちに力が入り、激しく揺さぶってしまったり・・・

「揺さぶられっ子症候群」にならないように、注意が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。

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まとめ

生後2-3週間から突然始まる、赤ちゃんのどこか痛そうな泣き声、思い出すと今でも辛くなります。

全身を確認し、大丈夫であれば、「コリック」が始まった・・・と思ってください。

原因は様々あり、お母さんやお父さんのせいではありませんので、期間限定と思って周りを頼りながら

上手に乗り越えましょう。

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