揺さぶられっ子症候群、このあやし方大丈夫?

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日常ケアのアドバイス

揺さぶられっ子症候群、育児書、ネットなどにもよく記載がありますね。

パパ
パパ

高い高いをしたら、揺さぶられっ子になるからと注意をされました。

ママ
ママ

赤ちゃんをあやすために、抱っこしながら揺れるような動きをしてしまった・・・

揺さぶられっ子は大丈夫でしょうか??

どのような動きが危険で、どのような動きは大丈夫なの??この記事を読んで理解しましょう。

揺さぶられっ子症候群(Shaken Baby Syndrome)とは

生後数か月から2歳程度までの乳幼児が強く揺さぶられることで、脳に損傷を受ける状態のこと

そらまめママ
そらまめママ

主に虐待の一環として問題視されていますね。

原因

乳幼児は、身体構造の特徴から揺さぶりに非常に弱い
  • 頭部の大きさと重さ: 乳幼児の頭は身体全体の約25%を占め、体に比べて重く、不安定。
  • 首の筋力が弱い: 頭を支える筋力が十分でないため、揺さぶりの力を吸収できない。
  • 頭蓋骨の柔らかさ: 成長途中の頭蓋骨が揺さぶりによる衝撃を十分に保護できない。
  • 脳内出血のリスク: 激しい揺さぶりで脳が頭蓋骨内で移動し、血管が破れることがある。
そらまめママ
そらまめママ

揺さぶりが起きてしま原因としては、乳児が泣きやまないことへのストレスや、親や保育者の不注意な扱いがあります。

揺さぶられっ子が起きてしまった場合の症状

急性症状(揺さぶり直後に見られることが多い)
  • 意識障害: ぐったりして反応が鈍い、あるいは意識がなくなる。
  • 痙攣: 突然の発作やけいれんが起きる。
  • 呼吸障害: 呼吸が浅くなる、止まったりする。
  • 嘔吐: 理由の分からない嘔吐が続く。
長期的な後遺症
  • 脳性麻痺: 運動機能の障害が生じる。
  • 知的障害: 学習や理解の遅れが見られる。
  • 視覚障害: 網膜出血や失明。
  • てんかん: 慢性的な発作。
  • 情緒的問題: 行動の異常や感情のコントロールが難しい。

揺さぶられっ子が疑われるお子さんが病院に来た場合の対応

パパやママなどからお話しを伺い、どういう状況で起きたのかを確認します。

網膜出血や脳内出血は揺さぶりによる特徴的な症状とされ、診断の手がかりになります。

MRIやCTスキャンによる画像診断を行います。

気を付けるべき危険なあやし方や行動

パパ
パパ

具体的に、どういうあやし方が危険で、どういうあやし方が大丈夫なの?

ポイント

赤ちゃんをあやす行為の中でも、揺さぶられっ子症候群につながる可能性があるのは、強い力で上下または前後に激しく揺さぶる行為

そらまめママ
そらまめママ

具体例を一緒にみてみましょう。

感情的に強く揺さぶる
  • 泣き止まない赤ちゃんにイライラして、怒りを込めて激しく揺さぶる。
  • 「どうして泣き止まないの!」と前後に強くゆする
危険な遊びやスキンシップ
  • 赤ちゃんを腕や脚を持って振り回す。
  • 頭を中心にするような激しい回転運動。
  • 1秒間に前後に3-4回以上のスピードで、前後に180度近く頭部が振れる。
  • ような場合はリスクが高いと言われています。
転倒や急激な動作
  • 赤ちゃんを抱き上げる際、乱暴に勢いよく振り上げたり下ろしたりする。
  • 早歩きやランニング中に赤ちゃんを不安定に持ちながら強く揺らす。
そらまめママ
そらまめママ

首がぐわんぐわんと前後に揺れているのをイメージしてくださいね

座ったり寝かせた状態で揺さぶる
  • チェアやベビーベッドで赤ちゃんを強く揺らす行為。
  • 寝ている赤ちゃんを急に起こそうとして、肩や身体をつかんで前後に揺らす。
  • 舗装されていないでこぼこ道を、不適切なチャイルドシートに乗せ長時間走行する。

見てみると、普通に愛情を持ってあやす を超える動作なのではないかと想像できますね。

揺さぶりになりにくい、安心できるあやし方

パパ
パパ

赤ちゃんをあやすときには、穏やかでリズミカルな軽い動きがいいんですね。

安全な方法

抱っこしてゆっくり揺れる
  • 腕で赤ちゃんをしっかり支え、首を固定しながら、ゆっくり左右に揺れる。
  • 足を軽く動かしながら上下に「ふわふわ」と揺れる程度。
赤ちゃんを包み込むような動き
  • 胸に密着させ、安心感を与えるような動き。
  • スリングや抱っこひもを使い、自然な揺れを取り入れる。
穏やかな振動を与える

  電動ゆりかごや振動が緩やかなバウンサーなどを使用する。

そらまめママ
そらまめママ

高い高いなどもお子さんが喜ぶ遊びの1つですね。体幹をしっかり支えて、ゆっくりやれば問題ありません。

注意すべき場面

  • 泣き止まない赤ちゃんにストレスを感じたとき。ふと無意識に強くなっているかも。
  • 他の大人(祖父母や保育者)が、意図せず強い力で赤ちゃんをあやしているとき。
そらまめママ
そらまめママ

今でこそ広く認知されるようになりましたが、知識がないと無意識にやってしまうかもしれませんね。優しく軽やかにが鉄則です。

そらまめママ
そらまめママ

最近の健診でいくつか質問を受けたので、ご紹介しますね。

Q
赤ちゃんをあやしながら、自分はバランスボールに乗って少し揺れてしまいました。
A

バランスボールに乗ると、リズミカルな揺れが赤ちゃんにも心地よさそうですね。お母さんが激しく上下に揺れ、お子さんの首がグワングワンと揺れるのは危険ですが、そうではなくて心地のよい揺れであれば、お子さんも楽しいでしょうし、よく眠れるかもしれません。またお母さんの良い運動にもなりますので、加減を守って行うには問題はありません。

Q
なかなか寝ないので、抱っこひもに入れて早歩きしてしまいました。
A

お子さんがなかなか眠れない時に、抱っこひもに入れて早歩きはよくある手段の一つですね。抱っこひもの中ではある程度頭は固定されますし、前後への揺さぶりはあまりないと思われます。赤ちゃんの月齢に応じた適切な抱っこひもを選んだうえで、早歩きをして少し振動が伝わるくらいでは揺さぶられっ子は起きません。

Q
知り合いが首座り前の赤ちゃんを高い高いしようとしました。
A

首をしっかり支え両腕に抱いた状態で、上下に揺れるのは問題ありません。首座り前のお子さんで空中で手を放すなどは危険ですので行わないようにしてください。首が座った後であれば、体幹を支えて高い高いするのは問題ありません。

まとめ

揺さぶりの危険性は力の強さと赤ちゃんの脆弱性によります。 

赤ちゃんをあやすときは、穏やかで安定した動きを意識し、特に首が据わるまでの期間は頭をしっかり支えましょう。

泣き止まないときは無理に揺さぶるのではなく、一度距離を取って気持ちを落ち着けることも大切です。

そらまめママ
そらまめママ

泣き止んで~と思えば思うほど泣き止まないですよね、一旦離れてリラックスしましょう。

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