
こどもが夜になり咳がひどくて眠れません。何度も起きます。

夜の咳、子どももかわいそうですが、それを看病する大人もほとんど眠れなくてげっそり・・なんとかしてあげたいですよね。
夜中にお子さんが咳き込んで眠れないと、親としてはとても心配ですよね。
この記事では、わたしが実践している、夜の咳を和らげるための方法をご紹介します。
1. 鼻水吸引で呼吸を楽にする
咳がひどい場合、鼻水が原因であることがあります。
鼻水を吸引することで、鼻づまりを軽減し、呼吸が楽になります。
次のようなタイミングで積極的に、鼻水吸引をしてあげましょう。
- 就寝前
- 咳き込んだ後
- お風呂上り
電動吸引器や手動タイプの吸引器、色々な種類があります、お子さんに合うものを選ばれてください。


こちらの記事に詳しいやり方、わたしが実際に使用している鼻水吸引機の紹介などがありますので、ぜひのぞいてみてくださいね。
2. 加湿をして空気を潤す
乾燥した空気は、咳を悪化させてしまいます。
加湿器を使って部屋の湿度を40~60%に保つ。
加湿器がない場合は、濡れタオルを部屋に干したり、洗濯物を室内に干す方法も効果的です。
湯舟にしっかりつかるのも大切です。

うちではスチーム吸入器をよく使います。悪化しないように早めにケアしましょう。


加湿の大切さについてお話ししている記事になります。手間はかかりますが、咳は楽になりますのでやってみてくださいね。
3. 上半身を起こした姿勢で寝る
横になっていると、喉に鼻水が流れ込み、刺激を受けて咳が出やすくなります。
- ベッドに傾斜をつける(タオルやクッションを活用し、45°くらいがよい)
- お子さんを抱っこしてあげる
横になると、喉や気道に周囲の組織が押し寄せやすくなり、気道が狭まります。
- 喉頭(のどぼとけの部分)や気管支に圧迫がかかり、空気の通りが悪くなるのを改善

上半身を起こして眠ると、横隔膜の動きがスムーズになり、呼吸が深く楽になります。上記のような効果が合わさって、よく眠れるようになるので、ぜひ試してくださいね。
4. 鼻づまりにはヴェポラップもおすすめ

鼻吸引や加湿をしてもまだ鼻が詰まっていて、寝苦しそうです。
鼻づまりが原因で咳が出る場合、ヴェポラップを胸元や背中に塗ると効果的なことがあり、
ユーカリやメントールの成分が、鼻の通りをよくし、呼吸を助けてくれます。
💡 注意点
- 生後3か月未満の赤ちゃんには使用しない
- 肌が荒れてしまう場合には使用しない or 塗る場所を少しずつ変える
5.温かい飲み物で喉を保湿
温かい飲み物は喉を潤し、咳を和らげる効果が期待できます。
- 白湯
- はちみつ入りのお湯(1歳以上のお子さんの場合)
→ はちみつには、軽い殺菌作用と喉の炎症を和らげる効果が期待されます。

飲みものを飲むこと以外にも、温かい湯気を吸うのもお勧めです。
口元に当てて、スーハースーハー息をしてもらいましょう。
6. はちみつをなめる
- 喉を保護する効果
はちみつは粘度が高く、喉の粘膜に膜を作り、これにより、喉の炎症や刺激を和らげることが期待できる。 - 抗菌作用
はちみつには抗菌作用があり、喉の細菌やウイルスの増殖を抑える可能性があります。特にマヌカハニーは抗菌効果が高いとされています。 - 自然な甘みでリラックス効果
はちみつの甘みが副交感神経を刺激し、気持ちを落ち着ける効果も期待できます。これにより、咳を抑えやすくなります。

アメリカ小児科学会(AAP)やその他の研究によれば、はちみつは子どもの咳を軽減する効果があるとされています。一部の研究では、はちみつは市販の咳止め薬と同等、またはそれ以上の効果があると示されています。
以前、アメリカに住んでいましたが、小児科を受診しても咳止めなどは処方されず
「ハチミツなめて治してね~」と言われました。
- 直接なめる:就寝前にティースプーン1杯分(約5ml)のはちみつをそのまま舐めさせる。
- 飲み物に混ぜる:温かい白湯などに混ぜる。(熱湯でははちみつの成分が壊れるため、40℃以下がおすすめ)
- 少量を数回に分ける:一度に大量に与える必要はありません。少量を1日に数回、喉の状態に合わせて舐めると効果的です。
即効性を求める場合:直接なめる
最も効果が期待できるのは、はちみつをそのまま舐める方法です。
喉に直接作用して、粘膜を保護し、炎症を和らげる効果が最大限発揮されます。
- おすすめシーン:
- 咳がひどく止まらないとき
- 寝る直前に飲み物を摂りたくない場合
💡 ポイント:ティースプーン1杯(約5ml)を少しずつ喉で溶かすように舐めさせると効果的です。

そのまま舐めることで、はちみつが喉にそのままへばりつくような感覚がありますね。もちろん、甘いのが苦手なお子さんもいますから、お子さんの摂取しやすい方法でよいです。
5. それでも咳が続く場合は?
- ゼーゼー、ヒューヒューなどの喘鳴
- 犬が吠えるような咳、オットセイが鳴くような咳
- 息を吸うときに、ヒー、ヒューっとなる
- 呼吸が苦しそう(呼吸回数が速い、呼吸のたびに胸が凹む)
- 熱が4-5日以上続く
- 咳込み嘔吐が頻回
このような場合には・・・

気管支喘息、咳喘息などの慢性的な気道の炎症による咳、クループ症候群、その他に肺炎などが隠れている可能性があります。適切なお薬の処方を受けましょう。
お薬の処方を受けた後も、ぜひ上記のホームケアは続けてくださいね。早くよくなるとよいですね。
まとめ:夜の止まらない咳や鼻水を和らげるために
咳や鼻水が止まらない夜は心配になりますが、適切な対策をとることでお子さんも親御さんも安心して眠れるようになります。
お子さんの状態に合った方法を試しつつ、受診が必要な状況かどうかを常に確認しましょう。
適切なホームケアにより、安心して夜を過ごせる方が一人でも増えますように。

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