
保湿剤をしっかり塗ってもかゆがります。何かできることはありますか?
保湿剤の塗り方を工夫すると、効果が格段にアップ⤴️します。
日々のスキンケアに取り入れて、乾燥肌をしっかり守りましょう!

保湿剤を効果的に使うためのポイントを、タイミング、塗り方、量の観点からお話しします。
1. 塗るタイミング
- 入浴や洗顔後すぐ:5分以内に塗布することで、蒸発する水分を閉じ込められます。
- 手洗い後や外出前:手指や顔の乾燥を防ぐため、こまめに塗り直しましょう。
- 特に乾燥しやすい時間帯:冬は朝の洗顔後や夜寝る前にしっかり保湿するのが効果的です。

朝のお出かけ前は本当に忙しいですよね・・でも夜寝る前だけと、朝と夜とでは各段に違います。ぜひ朝も塗ってあげてくださいね。
2. 適切な量
部位ごとに必要な量が異なりますが、一般的な目安として以下の量を参考にしてください:
- 顔:500円玉大(約1g)
- 両腕:片腕あたり1円玉大(約0.5g)×2
- 両脚:片脚あたり10円玉大(約2g)×2
- 全身:約20g(商品による)


「ベタつきすぎないが、塗り広げると薄い膜ができる程度」が目安です。
こちらは医療機関でもよく処方されるヘパリン類似物質クリーム


100g単位で処方されることが多いですね。計算上は1~2週間でなくなってしまいますね。結構たっぷり使うことが分かります。
3. 効果的な塗り方
- 少量ずつ手に取る:一気に大量を塗るとムラができるため、少量ずつ伸ばします。
- 優しく塗り広げる:摩擦を避けるため、手のひら全体を使い、肌のキメに沿って塗ります。
- 重ね塗り:特に乾燥しやすい部位(膝、肘、手の甲)は一度塗り終わった後にもう一度塗ると効果的です。
- 押し込むように仕上げる:最後に手のひらで優しく抑えることで、肌になじみやすくなります。
4. 塗るもの
保湿力としては、クリーム>乳液様のようなローション>化粧水のようなローション
塗り広げやすさ、のびやすさと保湿力は反対になります。

こどもがじっとしてなくて・・・全身に素早く塗れるものがいいです。
お子さんは全然じっとしてくれませんね。元気な証拠。
この場合にはローションタイプの伸びのよい保湿剤をまずは、ばーっと塗り広げる。
そして少し落ち着いてから、膝や腕など特に乾燥しがちな所に、部分的にクリームのタイプを重ねる。

我が家はこんな感じで、じっとしていない子どもの保湿剤を塗っています。
市販のものでもわたしが実際に使ってよかった保湿剤を紹介しています。参考にされてくださいね。

乾燥によるかゆみ対策

保湿はしっかりしてもかゆいようで、夜に搔いてしまいます。
かゆみによる掻き壊しを防ぐためには、以下のような工夫が有効です。
特に子どもは掻いてしまいやすいので、環境や日常の習慣から改善していきましょう。
1. かゆみを抑える方法
➀冷やす
- かゆみは冷却することで一時的に鎮めることができます。
- 冷たいタオルや保冷剤をガーゼに包んで患部に軽く当てる。
- お風呂上りに血行がよくなり一気にかゆくなることがある。
- さっとシャワーの方がかゆみにはよい。
②保湿剤の使用
- 乾燥によるかゆみを防ぐため、普段のケア+かゆみを感じた時に追加で塗る。
③かゆみ止めの薬やステロイドを使用
- 医師に相談し、かゆみに合った抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬を使用します。

乾燥だけではなく、乾燥による湿疹が出ている時にはステロイドをしっかり塗った方が早くよくなりますよ。
2. 環境の工夫
➀爪を短く切ろう
- 爪が長いと掻いたときに皮膚を傷つけやすいです。掻き壊し防止に。
- 爪を丸く整え、手袋やミトンを使うのも効果的です。
②衣服選び
- 柔らかいコットン素材の衣類を選び、摩擦を最小限に。
- ウールや化繊は刺激となるため避ける。
- 肌が出ていると掻いてしまいやすいので、長袖長ズボンがお勧め。
③室内の湿度管理
- 湿度40~60%を保つと乾燥によるかゆみが軽減されます。
- 加湿器や濡れタオルを活用する。
➃汗を適度に拭き取る
- 汗が乾くと肌を刺激し、かゆみの原因に。
- 汗をかいたらすぐにぬるま湯で拭き取るか着替える。

皮ふが出ていると手が伸びて無意識に掻いてしまうことも。
うちは夏でもさらっとした生地の長袖長ズボンで寝ています。
- 長袖パジャマを着用。
- 爪先を覆うタイプの衣類で保護。
まとめ
お子さんのかゆみ、見ていてかわいそうですよね。
保湿剤をすでに塗っている方は、その量やタイミング、塗り方が合っているか確認しましょう。
保湿剤以外のかゆみを抑える方法も取り入れて、乾燥する時期を乗り切りましょうね。

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