
昨日まではゴクゴク飲んでいたのに・・・急に飲まなくなりました。
赤ちゃんがミルクを急に嫌がるようになる、時々ご相談を受けます。
赤ちゃんにとってミルクは水分と栄養であり、非常に大切なもの。なんで急に!?と驚きますね。
赤ちゃんが急にミルクを嫌がるようになった場合、いくつかの原因が考えられます。

主な原因と今までやったことのある対応方法を説明します。
原因
1. 成長段階による変化(ミルク拒否期)
赤ちゃんの成長過程で、味覚の発達や興味が変わり、ミルクを飲むのを嫌がることがあります。
特に生後3~4か月頃になると周囲への興味が増し、集中してミルクを飲まなくなることがあります。
- 静かな環境で授乳する。
- 授乳中におもちゃや他の刺激物(音や光など)を減らす。
- 赤ちゃんのペースに合わせて飲ませる。
2. 病気や不快感
風邪、口腔内の炎症(口内炎や歯茎の痛み)、胃腸の不調(便秘や逆流性食道炎)、耳の感染症(中耳炎)などが原因で、ミルクを飲むのが痛い、または不快になることがあります。
- 症状が続く場合は小児科を受診し、客観的な評価を。
- 発熱や他の症状がある場合は特に注意が必要。
3. 歯の生え始め(歯ぐずり)
歯が生え始めると歯茎がムズムズし、哺乳瓶の乳首を噛むことはあっても吸うのを嫌がる場合があります。
- 冷やしたおしゃぶりや歯固めで不快感を和らげる。
- 赤ちゃんが落ち着いたタイミングでミルクを与える。
4. 乳首やミルクの好みの変化
乳首の硬さや形、またはミルクの味や温度が気に入らなくなることもあります。
- 乳首のサイズや形、メーカーを変えてみる(赤ちゃんの月齢に合ったものを選ぶ)。
- ミルクの温度を調整する(少し暖かい方が好む場合がある)。
- ミルクのメーカーを変える。
5. 母乳とミルクの混同
母乳とミルクを併用している場合、母乳を好む赤ちゃんがミルクを拒否することがあります。
- ママ以外の人がミルクをあげる。
6. 授乳スケジュールや離乳食、満腹感の問題
ミルクを与えるタイミングが赤ちゃんの空腹と合っていない場合、飲みたがらないことがあります。

生後3-4か月頃からは満腹中枢がはっきりしてきます。今まではお腹が空いてなくても飲んでいたけれど、空腹でない時には拒否するようになる子もいます。
- しばらく間を空けて、空腹のサインが出たらミルクを与える。
- 離乳食が増えてくるとミルクを飲まなくなる子もいる。
ある程度の離乳食も進んで、ミルク以外の栄養が摂れる、そんな状況の時には焦る必要はありません。
しかし

離乳食もまだ1回食のみ、大部分の栄養をミルクから得ていたのに、急に飲めなくなった場合は非常に問題です。
早く原因を探して、脱水にならないようにしたいところです。
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんにミルクを与える方法として、哺乳瓶以外の器具を使う選択肢があります。
1. コップを使う方法
適応月齢: 新生児~
方法: 赤ちゃん用のカップを使います。赤ちゃんの口元にコップを優しく傾け、少量ずつ飲ませます。
- 利点:
- 哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんにも比較的受け入れられやすい。
- 哺乳瓶依存を防ぐため、新生児期から使える。
2. ストローを使う方法
適応月齢: 生後6か月頃~
方法: 赤ちゃん用のストロー付きマグカップを使います。赤ちゃんがストローを吸う練習をしていれば使いやすくなります。
- 利点:
- 自分で飲む練習ができる。
- 外出時も便利。
- 注意点:
- 最初からは上手にはできないので、練習が必要。
3. スパウト付きマグ
適応月齢: 生後5~6か月頃~
方法: スパウト(くちばし型の飲み口)付きのマグを使います。
- 利点:
- スパウトは哺乳瓶に近い感覚で始めやすい。
- 注意点:
- 赤ちゃんが慣れるまで少し練習が必要。
4. スプーンで与える
適応月齢: 新生児~
方法: 小さなスプーンを使い、ミルクを少しずつ赤ちゃんの口に運びます。
- 利点:
- 新生児から使用可能。
- 哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんにも受け入れやすい。
- 注意点:
- 与えるのに時間がかかる。
5. シリンジやスポイト(注射器型の器具)で与える
適応月齢: 新生児~
方法: 医療用のシリンジや専用の授乳補助器具を使って、赤ちゃんの口に少量ずつミルクを入れます。
- 利点:
- 口が小さい新生児や弱い吸引力の赤ちゃんに適している。

どうして哺乳瓶で飲めなくなったのが原因をさぐりつつ、他の方法を試してみましょう。
哺乳瓶で急に飲めなくなってしまった生後5か月のAちゃんがいました。
色々工夫をしたけれど飲めず、診察や検査でも何も異常がなしでした。
生後5か月で離乳食はまだ1回のみ、どうしても栄養が足りませんが、離乳食はパクパク食べるAちゃんでした。
お母さんと相談し、ミルクに少量のゼラチンを入れてミルクゼリーを作り食べてもらいました。
そのうち離乳食が2回になり、3回になり、ミルクゼリーの頻度も減りました。

毎日ミルクゼリーを作ったお母さん、本当にお疲れ様でした。非常に心配しましたが、学びのある症例でした。
まとめ
赤ちゃんがミルクを嫌がる原因はさまざまで、成長の一環で一時的な場合もあれば、病気などの兆候である場合もあります。
上記のような工夫をしても改善が見られない場合は、小児科医に相談することをおすすめします。
赤ちゃんはお話しすることができません。
まずはしっかり客観的な評価をし、どの方法だったら飲んでくれるのか探していく必要があります。
一緒に探していきましょうね。



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