赤ちゃんの頭の形が気になる、歪んでいる、絶壁、向き癖
非常に多い、相談内容の一つです。
治療が必要な程度、時期、実際の治療などについてわかりやすくお話しします。
赤ちゃんの頭の形については、程度の軽いものの多くは、成長とともに自然に改善されます
まず、これが大半。
心配しすぎる必要はないですが、一定の割合で治療が必要な赤ちゃんがいるのは事実です。
適切な治療時期があるので、それを逃さないためにも、ぜひ迷っているパパやママの
参考になればと思います。
赤ちゃんの頭のゆがみ
赤ちゃんの頭の形の変形(斜頭症など)は、程度の差はありますが、多くの赤ちゃんで見られる症状ではあります。
原因として、主に以下の3つの原因があげられます。
- 出産時に頭に圧がかかった(吸引分娩など)
- 向き癖
- 頭蓋骨縫合早期癒合症
赤ちゃんの脳は生後6か月までに生まれた時のサイズの2倍の大きさ
2歳になるまでに大人の脳の大きさの70~90%の大きさになる と言われています。
すごい成長ですね。
赤ちゃんの頭蓋骨は7つの骨のピースに分かれており、脳の成長に対応できるようになっています。
なので、まだまだ十分に骨が動く可能性があるので、頭の形がまあるくなるように、ホームケアを取り入れながら様子をみることも大切です。
特に新生児期~生後3-4か月まで
この時期の赤ちゃんは、ほとんど動きません。
ですので、頭の一点ににずっと圧力がかかっている状態です。
向き癖があることで、片方の頭にずっと圧力がかかり、頭のゆがんだり、後頭部にずっと圧力がかかり
絶壁になることもあります。
頭のゆがみの進行を防ぐためのホームケア
- 寝かせる位置を変える(ポジショニング)
- 赤ちゃんを寝かせる時、頭を常に同じ向きにしないようにする
- 向き癖がある場合、反対方向にメリーやおもちゃを置く
- みんなが集うリビング、明るい方向が向き癖とは反対になるようにする
- 腹ばい時間の導入
- 赤ちゃんが覚醒している時、腹ばいで遊ぶ時間を作る
- 抱っこの工夫
- 抱っこ紐を使い、赤ちゃんの頭がフリーになる時間を作る
- 授乳の工夫
- 向き癖とは反対の側から授乳する、ミルクをあげるなどで、反対側を向く時間を作る

腹ばいに関しては、泣いてしまわないように、短時間からでOK
頭にかかる圧を減らすだけでなく、首や上半身の筋力も強化、便秘にもよいですね。
上記のようなケアをしても、やっぱり気になる、本当に治療しなくてもよいの?
という場合は、やはり専門医を受診をして、実際にゆがみの程度を計測してもらいましょう。

国際基準に基づく小奇形アトラス形態異常の記載法 ー写真と用語解説 日本小児遺伝学会
上記はArgenda分類 見た目での重症度分類です。健診ではこの見た目でスクリーニングをかけます。
type2以上が、治療の適応があるとされています。
type1とtype2の違いは、ゆがみのせいで、左右の耳の位置にまで影響が出ているかどうか。
自宅でも、そこを重点的にみてみましょう。
その他、cranial asymmetry CA という計測方法もありますが、まずはご自宅で見た目で判断していただき受診につながるのは、Argenda分類のみで十分と思います。
治療と時期
- 頭の形を矯正する専用ヘルメットを装着
- 主に生後4〜6か月の赤ちゃんが最適な時期です (8か月頃でも介入することはあります)
- 月齢が大きくなると、骨も動きにくくなるので、早めの時期が推奨されています
注意するポイント
非常に稀な疾患ですが、頭蓋骨縫合早期癒合症が隠れている可能性があります。
頭の骨と骨の間のスペース(頭蓋縫合)が早期にくっついてしまう病気。
早期にくっついてしまうことで、その部分で頭蓋骨の拡大がおこらず、頭蓋骨の形がいびつに。
また脳が適切に成長できず、脳の発達に影響を与え、発達が遅れるなどの症状が出る。
病気なのか、向き癖などによる変形なのかを診断するには頭蓋骨のレントゲンや、診断の確定のためにCT検査を行うことがある。
Argenda分類で2以上かも・・どうすればいい?
この場合は、頭のかたち外来
などど表記してある専門の医療機関の受診が必要になります。
わたしも健診などで疑わしいお子さんは、専門的な頭のかたち外来に紹介します。
わたしはこのサイトから、患者さんのお近くのクリニックを紹介することが多いです。

このサイトの中には、頭の形を計測するアプリも入っています。すごい、画期的!
見た目だけではなく数値で出てくると、信ぴょう性が違いますし、もし不安であれば相談自体は無料なので、専門医のお話しを伺うとより安心につながるかと思います。
ぜひのぞいてみてくださいね😊



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